組織に守られず、自分のスキルで生きていく「フリーエンジニア」になるためには、事前に準備しておくべきことがあります。
フリーになったこと自体を後悔する人は意外と少ないですが、「フリーになる前に〇〇しておけばよかった!」と反省する人は多いです。
そこで今回は、「エンジニアがフリーになる前にやっておくべきこと」を解説します。
フリーエンジニアになる前に、いくつかのスキルを十分に高めておかなければなりません。
例えば、プロジェクトを通して会社の正社員と共に働く形でフリーになるなら、正社員に一目置かれるぐらいのスキルを身につけるのが理想です。正社員の場合は、将来的に長く働いてもらうことを見越して、スキルアップが狙える仕事を回してもらえる可能性が高いです。
しかし、フリーエンジニアの場合、そのような配慮は期待することができません。自分のスキルは自分で磨き、周りに認められるような実力を持っていたほうがいいでしょう。
どのようなスキルに需要があるかを確認しておく
企業のプロジェクトに参加する「常駐型フリーエンジニア」の案件であれば、現在多くのエージェントサイトが取り扱っています。独立する数年前から、そのようなサイトで「現在どのようなスキルが求められているか」を確認しておきましょう。
せっかく会社員時代に身につけたスキルも、その企業以外では需要がない場合は独立後に苦労します。そうならないように、「需要に比べて供給が少ないスキル」「安定的に仕事を受注できるスキル」であるかを確かめて、自分なりの立ち位置を獲得しましょう。
フリーエンジニアになりたての頃は、人脈なども豊富ではないことがほとんどです。
そこで、「この人はどのようなスキルを持ち、どのようなモノを開発してきたのだろうか?」という疑問に答えるために、「実力を示す証拠」を提示する必要があります。そうすれば、会社側も安心して仕事を任せることができますので、仕事を獲得しやすくなるでしょう。
例えばITエンジニアの場合、自分が書いたソースコードを公開するウェブサイトが存在しますので、会社員時代からそのような場所で自分のスキルを証明していれば、独立後すぐに声がかかることも多いです。独立した当初は生活がバタバタしてしまい、余裕があまり無くなります。実力を証明するサイトやブログは、事前に利用・作成しておきましょう。
SNSなども積極的に活用する
また、TwitterやFacebookなどのSNSなども有効活用してください。このようなツール上で、意識の高いエンジニアたちが勉強会を告知していることもあります。このような勉強会で出来た横のつながりが、仕事の幅を広げるのです。
また、最近ではビジネス専用のSNSなども登場しています。企業の経営者や他のフリーランスと関われる機会がありますので、そのような人たちとの交流を深めると、新しい事業に参画できる可能性が出てきます。
フリーエンジニアが稼げるといっても、独立当初は会社員より社会的信用が低くなることも多いです。それを見越して、審査が必要になるものは先に済ませておくようにしましょう。
例えば、クレジットカードの審査においては「会社員」という肩書は大変有利なものになります。「フリーエンジニアになってからクレジットカードを作ろうとしたら審査に落ちた」というような話は、枚挙に暇がありません。
また、住宅ローンによる持ち家購入や賃貸契約などの審査も同様に、フリーエンジニアになる前に済ませておかないと通らない可能性があります。そのような過ちを犯さないよう、独立前に審査が必要になるものを洗い出し、確実に完了させておきましょう。
エンジニア特有の心構えも含め、準備しておくべきことはたくさんあります。
フリーになったばかりの頃は忙しくなってしまうので、事前にしておくべき作業は会社員時代に済ませておくようにしましょう。